県水道局は、「千葉県水道局中期経営計画2011」に基づき2014年度に実施した施策・取組に関する評価結果をまとめた。それによると、「主要施策は成果が出ている」「主な取組も達成している」と評価し、第三者評価による外部評価も「妥当」との評価を得た。事業費ベースの執行率は、事業費1391億円に対し14年度までに約793億円を投入し、約57%となった。
同計画は、県水道局が安全で良質な水を安定的に供給するために必要な施策・取組を効果的かつ効率的に推進するために策定。計画期間は11〜15年度の5か年。計画の進行管理は評価制度を導入し、局内部での評価と外部有識者による第三者評価を実施している。
計画は、@安全で良質なおいしい水をいつでも供給できる水道A行き届いたサービスの高い技術力でお客様に奉仕する水道B地震等の非常時に強い水道C環境にやさしい水道D安定した経営を持続できる水道――の5つを基本目標に、この目標を達成するための主要施策10項目と、主要施策を支える30項目の主な取組を設定した。
主要施策の評価は「成果が出ている」「概ね成果が出ている」「成果が小さい」「成果が出ていない」、主な取組は「達成している」「概ね達成している」「未達成だが進展している」「進展していない」の各4項目で評価を実施。
主要施策の評価結果は「成果が出ている」8項目、「概ね成果が出ている」2項目となった。主な取組は、国の取り組みとなった1項目と13年度で取り組みが完了した1項目を除いた28項目について評価し、「達成している」22項目、「概ね達成している」5項目、「未達成だが進展している」1項目となった。また外部評価では、この内部評価結果に対し、総じて「妥当である」との評価となり、計画は概ね順調に進捗しているとの評価結果が示された。
14年度の取組状況では、松戸給水場ポンプ用電気設備など、浄・給水場の施設等の更新及び施設の耐震化を実施するとともに、管路の更新・整備・耐震化を推進。また、老朽化が著しい栗山浄水場の機能をちば野菊の里浄水場に移転し、併せて高度浄水処理を導入する事業の実施設計に着手。
このほか、非常時を想定した訓練の実施や非常用飲料水袋等の応急用資機材の備蓄の増強など応急活動体制の強化・拡充を図ったほか、北総浄水場機能停止時におけるバックアップ体制を整備。
一方、上下水道料金の徴収一元化については、合意した4市と新料金システムの仕様細目に関する協議を完了した。
なお、同計画の内部評価は本年7月8日、9日及び10月28日の計3日間、評価会議委員による外部評価は9月7日、8日及び11月25日の計3日間で実施した。同局では「計画の最終年度の目標達成に向けて、引き続き事業の効果的かつ効率的な推進に努めていく」としている。