愛媛県は、肱川の大洲市菅田11地区で河川改修事業を進めており、2016年度も引き続き用地買収を進め可能な箇所から順次工事に入る。16年度も4〜5億円の事業費を要望し事業推進を図る。近年の事業費推移は14年度に補正も含め5億7400万円、15年度は4億5000万円を投入。16年度にも同額程度の事業費を要望するもよう。
整備区域の菅田11地区は上流側左岸が池田成見地区1・7`、村島地区2・2`、本郷0・7`、裾野0・5`、小倉1。2`。右岸が阿部板野1・6`、菅田1・5`、追打上0・4`、追打下0・5`、父0・6`、中尾0・3`。築堤延長は11・2`。
整備は、上流地区から進められており、大洲市道天貢線宇津橋架橋(旧板野橋)と周辺護岸の整備が完了しており、引き続き池田成見地区と阿部板野地区の整備が進められている。
池田成見地区の1・7`は1・4`が14年度に概成、0・3`が霞堤として現状維持。
阿部板野地区の1・6`は16年度概成に向けて施工中。
村島地区の2・2`は用地買収と一部工事を進めており、今後も上流地区の用地がある程度まとまれば工事を順次発注していく方針。15年度から工事に入っている。
菅田地区の1・5`は14年度から用地買収に着手、16年度も引き続き用地買収を進め早期着工を目指す。
ほか7地区においても住民の理解が得られた地区から順次、用地買収など整備着手される。
広域河川改修事業として整備が進められている肱川の整備区間は、大洲市柚木から宇津間の計画延長10・4`。2000年度に事業採択、04年度用地着手、06年度に工事着手している。総事業費は122億円(うち用地費33億5930万円)で33年度の完了を目指す。14年度末の進捗率は38%(事業費ベース)。
築堤ほかの整備概要は樋門・樋管15基、橋梁3橋(県道橋逆ナゲ橋、市道橋宇津橋と父橋)。宇津橋は架設済み、逆ナゲ橋は四電技術コンサルタント松山支店(松山市)が16年3月15日までの期間で詳細設計を進めている。概要は延長200b、幅員10b(2車線、片側歩道)。下部工は逆T式橋台2基、壁式橋脚4基、基礎工は全て場所打ち杭(口径1200_)。上部工は鋼5径間連続非合成鈑桁。
肱川においては、県整備地区より下流は国土交通省が直轄で整備を進めている。
提供:建通新聞社