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北陸工業新聞社
2015/12/15

【新潟】新たにスノーシェッドを計画/八十里越9号T坑口で50−70m規模/北陸整備局

 北陸地方整備局は、三条市、福島県南会津郡只見町で進める「国道289号八十里越事業」について、福島県側の9号トンネル坑口付近で50−70メートル規模のスノーシェッドを計画している。
 それによると、想定外の雪崩発生を考慮し、県境をまたぐ既設の9号トンネル福島県側の坑口に架ける7号橋りょうの周辺(只見町叶津地区)に設置する予定。
 現在、所管する長岡国道事務所で協議を進めており、今後に発注される詳細設計などで、より具体的な整備方法や規模などを検討する。同事務所は「概略設計を詰めている段階。現在計画されている工事を優先的に進めるので、新たなスノーシェッドの工事はまだ先になる」としている。
 八十里越事業は、事業区間11・8キロにおいて、通行不能区間の解消、安全・安心な暮らしを支援することなどを目的に、直轄権限代行により改築事業を行うもの。現在、6、7号トンネル本体工事などが進んでおり、今工事などによる増額分も含め、16年度以降の残事業費に166億2200万円を見込んでいる。
 今後、全区間において自然環境への影響に配慮しながら工事を進め、完成2車線開通に向け事業を推進する構え。15年度末時点での進ちょく率は74%となる。

hokuriku