福井県は、福井市白方町から布施田町における国道416号の道路改良事業(国道416号白方〜布施田バイパス)で、期間を延長し、20年度の事業完了を目指していく方針だ。
地盤が想定以上に軟弱であったため、盛土部地下の地盤改良が必要になり、全体事業費は39億円から54億円に増加。予算ベースの進捗率は15年度末で47・4%。16年度以降の残事業費は28億3869万1000円を見込んでいる。
国道416号白方〜布施田バイパスは、福井市白方町を起点に布施田町へと至る延長5200メートルの道路。主要構造物としては1級河川片川に架かる橋梁のほか、白方の国道305号との接続部も橋梁形式となる。
現道の未改良区間の解消や交通混雑の緩和を図り、安全で円滑な交通を確保するとともに、地域産業の活性化を図るのが今事業の狙い。
06年度から調査、設計に着手し、08年度からは用地買収を推進。現段階で用地買収は約91%が完了。また、布施田側の約1キロ部分に関しては、舗装工事の手前まで施工を終えている。
県では順調に行けば、来年度には用地買収を完了させ、20年度に全線完成供用へと運びたい考えだ。
変更後の全体事業費の内訳は以下の通り。
▽道路改良工
・道路工 13億500万円
・地盤改良工 14億400万円
▽橋梁
・下部工 3億2000万円
・上部工 2億900万円
▽測量調査設計 4億円
▽用地・補償 15億5600万円
▽労務費高騰・消費税増額 2億600万円