日刊建設工業新聞
2015/12/15
【鳥取】天神川水系で水防カ所を合同点検
国土交通省倉吉河川国道事務所と三朝町、町水防団は13日、町内の天神川水系直轄管理区間を対象に、重要水防カ所の合同点検を行った。鬼怒川の災害を契機に全国で実施している緊急行動の一環で、重要水防カ所を実際に見ることで、洪水に対しリスクが高いカ所の認識を深め、的確な避難活動に生かしてもらおうとするもの。
国土交通省は、被災した場合に大きな被害が予想される国管理河川で、トップセミナーの開催、水害対応チェックリストの作成・周知などの緊急行動を実施している。
天神川水系の重要水防カ所は、合計121カ所。重要度によって3ランクに分けられている。堤防高が計画高水流量規模の洪水規模に満たない・流下断面が大幅に満たないなどのAランクのカ所は、16カ所ある。
緊急行動に係る重要水防カ所の合同点検は、11月15日に倉吉市、29日に湯梨浜町で実施。13日に三朝町、19日に北栄町で実施する。
三朝町の点検では、天神川と三徳川の直轄管理区間の重要水防カ所9カ所を点検。堤防高が計画に満たない、流れが直接当たる、などの地点を見て、氾濫想定地域などを確認した。