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北陸工業新聞社
2015/12/14

【石川】早期完売へ各社と交渉中/いなほ、かたつ、森本工業団地/金沢市

 金沢市は、県内外の製造業、物流施設を設置する運輸業または卸売業を対象に分譲中の「いなほ工業団地」「かたつ工業団地」について、早期の完売に向け、企業誘致に取り組んでいる。両団地における全ての分譲用地は現時点で交渉中となっており、進出への合意が得られ次第、市は各社と土地売買契約を結ぶ。
 いなほ工業団地は順調に分譲が進み、いなほ1丁目1番(敷地面積2099・95平方メートル)と、いなほ1丁目9―1番(同1003・01平方メートル)の2区画のみが未分譲。現在、2社との間で鋭意交渉を進めている。
 かたつ工業団地についても契約に向け、交渉を急ぐ。分譲用地は、かたつ12番(敷地面積3005・04平方メートル)、かたつ13番(同3040・55平方メートル)、かたつ14番(同3169・89平方メートル)、かたつ18番2(同4004・37平方メートル)の計4区画。このうち、かたつ12番〜14番の敷地(合計9215・48平方メートル)は一括しての取得を希望していると見られる。
 新たな物流及び産業集積拠点として、河原市町地内に設けた「金沢森本インター工業団地」にも問い合わせが相次ぐ。これまでに5社が分譲用地(計10区画)を取得し、既に2社が現地での操業を始め、2社は物流センター、新工場をそれぞれ建設中。また、分譲用地のうち、河原市町9番、10番の2区画(敷地合計8658・10平方メートル)、河原市町52番、53番、54番の3区画(同9443・83平方メートル)は2社との間で交渉段階だ。
 このほか、高度技術産業、地域拠点産業及び試験研究開発機関など付加価値の高い都市型産業にふさわしい創造拠点として整備した「金沢テクノパーク」の分譲用地は残り6区画となっている。
 なお、山野之義市長は市議会12月定例月議会の提案説明のなかで、「ものづくり基盤の強化を目指し、金沢森本インター工業団地等への企業の誘致に積極的に取り組んでいく」と述べた。

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