北陸地方整備局は、「国道113号鷹ノ巣道路事業」について、事業費を37億円増額し、関川村大字下川口から大字片貝間(延長5・0キロ)の事業進ちょくを図る。
今事業は、地域高規格道路「新潟山形南部連絡道路(新潟県側30キロ、山形県側50キロ)」の一部区間を形成し、災害に強い幹線道路ネットワークの形成、急カーブ・急こう配区間と冬期交通障害などの回避、物流・観光・地域経済活動の活性化などを目的に実施するもの。97年に事業化し、01年度に工事着手。現在、改良工事や橋りょう下部工事が進められている。
15年度末時点の全体事業費に153億円、残事業費に95億円を見込んでいたが、1号橋りょう付近の巨礫層に起因する対策工のため34億円を追加し、大渕地区の軟弱地盤対策工で3億円を追加した。そのため、見直し後の総事業費は190億円、残事業費は132億円となり、進ちょく率は30%。このうち、用地費・補償費は全体で5・5億円、残事業費は0・1億円で、進ちょく率は98%。早期完成2車線の開通を目指す。
残事業費の内訳は、改良費30億1600万円(土工2億1000万円、軟弱地盤対策工1億6500万円、巨礫対策工22億3600万円など)、橋りょう費25億4700万円(100メートル以上3橋15億4900万円、100メートル未満4橋9億9800万円)、トンネル費66億4000万円(1号28億4900万円、2号25億100万円、3号12億9000万円)、大内渕IC費6500万円、舗装費3億900万円、付帯施設費等2億6800万円。