小矢部市が石動駅周辺整備事業で計画する南北自由通路と駅施設、併設される新図書館は、一体で実施設計が発注されることが、分かった。今月中にも入札を予定する。
南北自由通路は幅約4メートル、延長約110メートルで、エレベーターを設置する。駅施設は2階建てとし、改札口は2階に置く。1階は観光案内所交流スペース、テナント、トイレ、エントランスホールとし、2階は駅事務室や待合室を設ける。新図書館と接続されることになる。
基本設計はジェイアール西日本コンサルタンツ(北陸支店・金沢市)が担当。
15年度当初予算には実施設計費5250万円を計上している。
着工は16年度で、17年度までの2カ年で建設される。
現在の駅舎(石動町)は68年に改築された。改札は北口のみ。
一方、新図書館は建設規模がS造3階建て、延べ床面積約1714平方メートル。1階はこども、地域資料、新聞、雑誌のコーナーのほか、喫茶、事務室など、2階はティーンズコーナーと閉架書庫、3階は学習コーナー、一般書コーナー、研修室などが配置される。
収容可能冊数は約18万冊で、開架が約10万冊(1階約3万冊、2階約7万冊)、閉架が約8万冊となる。
基本設計は富山県建築設計監理協同組合。担当は建築がシバタ建築設計事務所(小矢部市泉町)と中川建築設計事務所(高岡市城東)、機械空調設備が中部設計(富山市本町)、電気設備が前田設備設計事務所(富山市新桜町)。
9月補正予算には実施設計費3900万円が計上されている。
着工は18年度で、19年度までの2カ年で施工する。
なお、現図書館は総合会館(城山町)にある。建物は73年建築で、市民会館と市民体育館からなり、図書館は市民会館の3階部分に入る。面積は825平方メートル。
石動駅は、南側で石動駅南土地区画整理事業が進んでおり、市では駅を中心とした南北一体的なまちづくりに取り組んでいる。国の都市再構築戦略事業の補助金を活用し、南北自由通路と駅施設、新図書館などを整備したい考え。