日本工業経済新聞社(山梨)
2015/12/11
【山梨】2000〜3000uで発注は3分離想定 笛吹市の四日市場団地
笛吹市は、9日に開かれた市議会第4回定例会一般質問のなかで、基本設計業務におけるプロポーザルを進めている石和四日市場団地建設について、施工においては特別な仕様はなく、3分離による発注を想定しているとの答弁を行った。
志村直毅議員の「施工は市内業者でも可能か」との質問に答えたもので、市内業者でも問題ないとの見解を示した。プロポーザルの要項によると、既存の石和四日市場団地(8戸)、広瀬団地(7戸)および長塚団地(8戸)を集約する同団地は、敷地2894uに3〜4階建て1棟、延べ2000〜3000uで33戸以上を想定。委託費は1000万円以下で、基本設計は年度内の完了を目指している。
また、今回の事業について「平屋の戸建てを建設して、不足分は民間ストックを活用した方がコスト抑制になるのでは」と迫ったのに対し「コスト、耐用年数の面で安価とは言えない」とし「民間ストックの利用は、来年度見直す長寿命化のなかで検討する」と、河野正美建設部長が対応した。
また、総合戦略に関連しての質問では、笛吹市の魅力は「日本一の桃源郷、果樹農業の一大産地、首都圏に近い立地」などを挙げ、魅力を愛着や誇りにつなげるには「見て、知って、体験してもらうこと」とし、これには「観光の活性化や雇用の創出、二地域・お試し居住の推進が必要。効率的に情報を発信するシティプロモーションの強化も重要」と、成島敦志経営政策部長が答えた。
同部長は、野澤今朝幸議員が行った観光行政への質問の関連で、NTT用地について「労報橋を含めた周辺道路整備は固めたが、ほかは白紙」と進展のない状況を説明し「民間活力導入もひとつの選択肢」と答弁した。
さらに、野澤議員の芦川地域の教員住宅活用法をただしたのに対し「各行政ごと4棟のうち3棟は処分制限期間を経過しているので、ほかの用途での使用も可能。有効活用ができるならばその方向で進める」と、雨宮寿男教育部長が答えた。
【写真:四日市場団地の建設予定地。既存の戸建て団地が並ぶ】