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建設新聞社
2015/12/11

【東北・山形】175億で神鋼環境グループ/山形広域環境事務組合の川口清掃工場の建設運営

 山形市など村山地域の2市2町(山形市、上山市、山辺町、中山町)で構成する山形広域環境事務組合(管理者・佐藤孝弘山形市長)は、上山市にDBO方式で整備・運営する「エネルギー回収施設(川口地区清掃工場)建設および運営事業」について、総合評価落札方式・一般競争入札により事業者を選定するため11月11日に開札し、提案内容などを総合的に審査した結果、12月10日付で1落の175億円(設計・建設費=91億2154万8000円、運営業務委託費=83億7845万2000円)で代表企業が神鋼環境ソリューションのグループ(構成員=神鋼環境ソリューション、神鋼環境メンテナンス、協力企業=山形建設、山形パナソニック、松田建設、本間利雄設計事務所、山形ビルサービス、東北電機鉄工、東北ナノテック、イベントプロデュースガッツ)の落札を決めた。総合評価点は82・75(価格点40・00点+非価格要素点42・75点)。
 参加者はこのほか、代表企業が三菱重工環境・化学エンジニアリングのグループ(構成員=三菱重工環境・化学エンジニアリング、協力企業=市村工務店、羽陽建設、本間組、永井設計、東北企業、山形環境荒正)の計2グループだった。
 予定価格は226億5900万円(設計・建設業務=105億円、運営・維持管理業務=121億5900万円)。今後、2016年2月中旬に正式契約する。
 設計・建設期間は18年11月30日までで、運営・維持管理期間は39年3月31日まで。
 新清掃工場整備事業は、2市2町からの燃やせるごみを処理している現清掃工場の老朽化に伴い、山形市立谷川地区と上山市川口地区の2カ所に新清掃工場を整備するもの。現在、先行して17年10月供用開始予定の立谷川地区清掃工場を整備中である。
 今回の川口地区清掃工場整備事業は、上山市川口地内の敷地約3万5886・18平方bに処理・管理棟、計量棟、駐車場、スラグストックヤード、古紙回収用ストックヤードのほか、こどもふれあい広場(大型遊具、トイレ、ほか)などを整備する。処理方式は流動床式ガス化溶融方式で、処理対象物は、燃やせるごみ、立谷川リサイクルセンター破砕処理残渣、古紙、小動物の死骸とし、1日当たり150d(75d×2炉)の処理能力となる。また、焼却による熱エネルギーを利用した発電も行い、施設内で利用するとともに、余剰電力を電力事業者へ売却するとしている。

 提供:建設新聞社