京都市は7日、次期京都市建築物耐震改修促進計画(素案)を公表した。素案について市民から意見を募るパブリックコメントを12月22日から1ヵ月行った上で28年3月に同計画を策定する。
次期計画案は、『京都に息づく「ひと」と「まち」の“いのち”を守る』を基本コンセプトに掲げた。
住宅では「まちの匠事業」などリフォーム工事等に併せた耐震化に対する支援、既存省エネ支援事業など他支援事業とのパッケージ利用の強化を充実させる。
空き家の所有者や耐震化の認識が薄いとされる所有者・居住者層(高齢者や借家人)など支援対象者の多様な特性に考慮した支援に新たに取り組む。
27年度末時点で耐震化率84・7%の住宅は、現行計画で未達成だった耐震化率90%の目標値を32年度末までに達成することとし、37年度末までには耐震化率95%の達成を目指す。
学区単位で耐震化に取り組むための指標として「まちの共汗地区数」を掲げ、地域の「まちの匠」と自主防災組織等とが連携して啓発に取り組む学区数を、27年11月時点9学区を32年度末までに100学区にすることを目指すとした。
27年度末時点で耐震化率86・8%の特定建築物は、現行計画で未達成だった耐震化率90%の目標値を32年度末までに達成することとし、37年度末までには耐震化率95%の達成を目指す。
市有建築物(防災活動拠点、要配慮者利用建築物、不特定多数利用建築物)は、27年度末時点で耐震化率は93・9%だが、耐震化率95%の目標値を32年度末までに達成することとし、利活用の方針を検討中のものを除き、できるだけ早期に100%の達成を目指すとした。