日本工業経済新聞社(群馬)
2015/12/07
【群馬】県館林土木が館林明和バイパス6工事を今月発注
県館林土木事務所は、国道122号館林明和バイパス整備事業で今月下旬にも6工事を発注する。全て指名競争入札で予定しており、青柳町での道路改良工事2件のほか(仮称)近藤川橋と(仮称)谷田川橋それぞれの防護柵工、明和町矢島などでの区画線工と道路照明工といった内容になりそう。明和町から北上してきた全長3650mにわたる同バイパスの整備は、すでに館林市内でも工事が進んでおり、2017年度の開通に向け精力的に進捗が図られている。
それぞれの工事をみると、当初予定されていた館林市青柳町内での主要地方道熊谷館林線を横断する中州ボックスカルバート工と同町内での排水路工は、来年度の実施へと変更する。それに代わって、近藤川左岸と谷田川右岸での道路改良工事2件を発注する方向で現在、準備が進められている。
また、近藤川橋と谷田川橋では今月に入って上部工が発注されたところ。近接する2橋の完成に向け、今回はそれぞれの上下流で防護柵工を発注する。
加えて、工事が先行している明和町側では、舗装工事が進んだ区間の区画線工L約2qを発注するほか、同町矢島地内にある一般県道矢島大泉線との交差点に照明工を設置する工事についても今月の発注を目指している。国道122号では、国からの交付金事業で進めてきた利根川に架かる昭和橋の4車線化(埼玉県施行)と群馬県側での改良工が昨年度に完了(昭和橋工区)。
館林明和バイパス整備事業では、昭和橋工区からさらに北方向へ4車線道路を建設し、館林市苗木町の館林市総合福祉センター付近で国道354号に接続させる。同交差部には、新しい交差点が設置されることになっている。
また、同事務所は館林明和バイパスを北進させ、同市北成島町の国道122号の現道へ接続させる館林バイパス整備事業を開始したばかり。同事業は全長約3200mを南北2工区に分け、国道354号以北を走る一般県道古戸館林線以南のL約1100m区間で測量と詳細設計に着手している。
館林市街地や明和町では慢性的な交通渋滞が発生しており、解消が強く望まれている。
これら国道122号の事業が進めば、東毛地域における南北の交通軸として、観光や物流の効率化と生活圏の拡大が図られ、地域の発展に大きく寄与することが期待されている。