大阪市建設局は、難波宮跡公園北ブロックの新たな整備・活用で、歴史・文化の情報発信のための交流拠点施設を整備する方向性を打ち出し、併せて、民間活用を検討する。このため2015〜16年度に民活の導入可能性を見極め、17年度以降の事業者募集を目指すとしている。担当者は、「中之島公園での民活実績などを参考に事業手法の検討を急ぎたい」と話す。
難波宮跡公園は、大阪市中央区法円坂の一帯にある全体面積約11・2fの史跡公園。西部約1・2f(一部公園開設済み)、北部約2・3f、南部約7・7fの3ブロックからなる。段階的に整備中で、今後は、法円坂交差点の北東角で中央大通りの北側に位置する北部ブロックから整備を先行していく。
ことし3月に行われた難波宮跡整備計画検討委員会では、北ブロックの整備内容として、歴史・文化の情報発信のための交流拠点施設(歴史体験学習機能など)の整備、カフェや物販店舗などの複合便益施設(販促機能など)を導入する方向性が示され、併せて、民活手法を検討すべきとされた。
このほか、エントランス、プロムナード、芝生広場、遺構展示・表示、観賞植栽などの施設整備も想定する。
難波宮は、飛鳥〜奈良時代に造営されたもので、1961年から発掘調査を行い、大極殿などを復元。引き続き、都心の歴史公園として、緑のオープンスペースや史跡との融合を目指す。
提供:建通新聞社