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日刊建設タイムズ社
2015/12/03

【千葉】委託候補にKMCコーポ/県観光企画課/旅客船運航の可能性調査

 県商工労働部観光企画課は「東京湾ツーリズム実現可能性調査事業」の委託先候補にケーエムシーコーポレーション(神奈川県横浜市西区北幸2―15―1)を選定した。東京湾での海上交通を利用した観光客誘致を図るため、新たな旅客船運航航路の実現可能性を調査するもので、公募型プロポーザルにより受託者を募集していた。
  プロポーザルには2団体が応募し、先月18日にプレゼンテーション及びヒアリングを行い、最高点を獲得した同社が委託先候補に決まった。契約期間は2016年3月25日。170万円(消費税込み)を上限に委託契約を締結する。
  同事業は、東京湾での海上交通を活用した新たな観光の魅力創出や周遊観光コースの提案等を通じて、首都圏の広域観光振興・広域交流を図ることを目的として、新たな旅客船運航航路の実現に向け、現状把握や可能性に関する検討を行う。
  また、本年度末の千葉港旅客船桟橋の供用開始を踏まえ、東京オリンピック・パラリンピックの2020年開催に向けて、海上交通を利用して東京から千葉、千葉から館山の周遊による観光客誘致を図るための方策に係る調査を実施する。
  一方、同課では新たな旅客船運航航路の実現に向けて、専門的及び総合的な立場から意見を聴くとともに、有効な検証方法や事業化に関する検討を行うため「千葉県東京湾ツーリズムに関する研究会」(座長=細矢栄一・県商工労働部観光企画課長)を設置。10月に第1回目を開催し、海上交通による地域活性化の取り組み及び課題や今後の進め方について話し合った。
  研究会は、県商工労働部の観光企画課長、観光誘致促進課長、県土整備部の港湾課長と千葉港湾事務所、葛南港湾事務所、木更津港湾事務所、安房土木事務所の各所長、千葉、船橋、木更津、館山の4市の担当課長、それに国交省関東運輸局海事振興部旅客課、同局千葉運輸支局、東京都港湾局港湾経営部管理担当課の各職員の合計14人で構成する。今月24日には2回目の開催が予定されている。
  可能性調査事業の主な業務内容は次の通り。
  ▽運航航路の実現可能性を検討するために、千葉県、関係自治体、関係行政機関、旅客船事業者等から情報収集を行う。
  ▽収集した情報をもとに、東京湾における運航航路の実現に向けて課題を整理する。
  ▽東京湾での運航航路の実現に向け、課題の確認、対応方法・有効な検証方法を提案するための、確認関係者の乗船による試験運航を1回以上実施する。
  ▽特に、旅客船事業者による集客のための対応方法を提案する。
  ▽東京湾での運航航路の実現に向け、有効な検証方法及び工程を提案する。k_times_comをフォローしましょう
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