日本工業経済新聞社(群馬)
2015/12/04
【群馬】法面保護協会群馬県部会が年末安全パトロール実施
全国特定法面保護協会関東地方支部群馬県部会(設樂雅之幹事長)の安全委員会(橋範行委員長)による年末安全パトロールが3日に行われた。
この年末安全パトロールは事故の未然防止と会員相互の技術力向上を目的としており、当日は県部会の安全委員ら16人が4班に分かれ◇県富岡森林事務所発注の現場(富岡市妙義町妙義地内での自然地山補強土工など)◇県吾妻環境森林事務所発注の現場(東吾妻町大戸地内での岩塊固定工や落石防護工など)◇県渋川土木事務所発注の現場(吉岡町上野田地先での吹き付け法枠工やロックボルト工など)◇県利根沼田環境森林事務所発注の現場(昭和村糸井地内でのコンクリート吹き付け工など)−の4現場を点検した。
現場パトロールでは、安全委員が資材や機械の設置状況や張られている親綱の現況、高所作業における安全帯の使用などを一つ一つ確認したほか、現場事務所内の整理整頓や各種書類の保管状況、掲示類の有無なども細かくチェックした。
その後、事務局へ戻り、安全委員が現場で撮影した写真を用いながら、工夫されていた点や改善すべき点を指摘した。
安全委員からの発表を踏まえ、講評に立った橋委員長は「きょうは、工夫されていた点が非常に多かった。それをフィードバックして各社の業務に役立て、今後も引き続き、災害撲滅を目指してほしい」と呼び掛けた。パトロールに参加した設樂幹事長も「既成概念にとらわれない、新たな発想を持つことで、安全対策が今以上に進む。各社ともそれを意識していただきたい」と総括した。
全国特定法面保護協会は、特定法面保護工に関する調査や研究・開発、技術者の養成などを行っており、県部会の事務局は渋川市内の特に設置されている。