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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/12/03

【群馬】吾妻地区公共工事安全対策推進協議会が講習会実施


吾妻地区公共工事安全対策推進協議会(会長・中島載司県中之条土木事務所次長)は1日、中之条町西中之条のバイテック文化ホールで講習会を開催した。
建設工事の事故防止を目的に「土木関係技術者研修会」と「安全対策講習会」が同時に行われ、建設工事に携わる県や町村の職員、建設会社から約150人が出席した。
開式に続き、あいさつに立った中島会長は「われわれが関わる建設産業は、他の産業に比べて事故の発生率が高く、県内でも毎年多くの事故が発生している。事故がなぜ起きるかを考えると、安全に対する無知や慣れが大きな原因だと思う。ここにいる皆さんには、慣れが関係するのではないか。慣れとは、安全に対する完成が少しさびついている状態だと思うので、本日の研修で、さびを研いでもらえれば」と、会の趣旨を強調した。
続いて、群馬県建設業協会吾妻支部の池原純支部長は「本日から来年1月15日まで、建設業年末年始労働災害防止強調期間になっている。この時期は毎年のように、事故が発生する期間にもなっているので、注意して施工してほしい。われわれの仕事は、命をなくしてまでする仕事ではないが、みんなの期待に応える仕事である。受発注者は知恵を絞り、少ないコストの中で安全な工事ができるよう努めていかなくてはならない」と呼び掛けた。
その後の講演では、厚生労働省中之条労働基準監督署の藤井信二産業安全専門官、県契約検査課の鈴木宏邦主任工事専門検査員がそれぞれ講師を務めた。藤井専門官は、労働災害については依然として墜落転倒が多いことを指摘し、ことし7月から、足場からの墜落防止措置の強化がされていることなどを説明した。他方の鈴木検査員は、本年度における県内の事故発生概要や、工事事故と評定の関係について解説した。