日本工業経済新聞社(群馬)
2015/12/02
【群馬】県館林土木が国道122号館林バイパスをスタート
県館林土木事務所は、国道122号「館林バイパス」整備事業に本年度から着手した。同事業は、館林市街地の西を南北に抜ける4車線道路L3・2qを新設していくもの。本年度から国の交付金を活用し、南寄りL1・12qを先行着手した。このほど最初の地元説明会が開催され、測量と道路詳細設計の作成を始めたところ。現在進む「館林明和バイパス」の整備に続き、今後大きな事業となる見通しだ。
国道122号では、利根川を渡る昭和橋付近で拡幅事業を実施。さらに明和町川俣から館林市苗木町の国道354号までの、全長3・65qの道路新設が館林明和バイパスとして進んでいる。
今回新たに計画した館林バイパスは、この館林明和バイパスをさらに北へ延伸し、同市西高根町を走る国道122号の現道に接続する道路。測量と詳細設計は先月発注され、関東測量(前橋市)が担当している。
バイパスは、苗木町の総合福祉センター付近を起点に館林市斎場の東を北方向へ走り、一般県道古戸館林線や東武鉄道小泉線と交差しながら、西高根町の国道122号現道へつなげる。
先行する南寄りL1・12qは、国道354号から古戸館林線までの区間。これから詳細設計の作成を進め、来年夏ごろに再び地元説明を予定。了解が得られれば、用地測量へ移っていく。また区間内には、一級河川近藤川を渡る箇所があり、橋梁を設置することになる。来年度以降に橋梁の設計や地質調査を実施する。
北寄りL2・1qでも、早ければ来年度にも測量と設計の発注を実施する。鉄道交差部については、平面交差や陸橋整備などの方法をこれから検討していく考え。
館林バイパスの整備計画は、すでに都市計画決定されていた道路。南から北上してくる館林明和バイパスは、2017年度内の完成を目指して進んでおり、館林バイパスはその後の工事着手とみられる。
館林市では、中心部の主要幹線で発生する朝夕の渋滞を緩和するため、バイパス道路整備が進んでおり、市施行で東部環状線が整備中。東西それぞれの地域にバイパスができれば、国道354号東毛広域幹線道路と併せ、利便性が格段に向上する。