谷本正憲知事と石川県選出国会議員との県政懇談会が11月29日、都内のホテルで開かれ、この中で谷本知事は16年度国家予算編成に係る重点事業として新たに「能越自動車道田鶴浜〜七尾IC間」の事業着手および「金沢能登連絡道路(のと里山海道)柳田IC〜上棚矢駄IC間の4車線化」、「主要地方道金沢美川小松線(加賀海浜産業道路)の手取川架橋区間」の工事着手を求めた。この3事業は、県が国家予算編成重点事業を取りまとめた8月時点では、「事業着手」や「工事着手」には言及しておらず、今回環境が整ったことから、新たに追加された。
直轄事業となる能越自動車道の田鶴浜IC〜七尾IC間は延長9・5キロで、輪島IC(輪島市)と小矢部砺波JCT(富山県砺波市)間約100キロを結ぶ同自動車のうち、唯一の未着工区間。採択されれば06年度から着手している輪島道路(三井IC〜能登空港IC間の4・7キロ)、12年度からの輪島道路2期(輪島IC〜三井IC間の6・8キロ)と合わせ、未開通3区間すべてで事業展開されることになる。
県が事業主体となる金沢能登連絡道路(のと里山海道)柳田IC〜上棚矢駄IC間9・6キロの4車線化は、県が将来的な4車線化を見込んで現道海側の用地を購入済み。現在は着工に備えて道路や橋梁の設計が進められている。
県事業となる主要地方道金沢美川小松線(加賀海浜産業道路)の手取川架橋(川北町朝日地内)は、橋長450メートル程度、幅員12・5メートル。予備設計はエイト日本技術開発が担当。
この日の懇談会には、県関係として谷本知事や中村勲県議会議長、県幹部が、国会議員からは馳浩文部科学大臣、北村茂男、佐々木紀(以上衆議院)、岡田直樹財務副大臣、山田修路、宮本周司(以上参議院)の5氏が出席し、北陸新幹線敦賀以西ルートなどについて意見を交換した。