北大阪急行電鉄南北線延伸線が来秋の着工に向け、着実に駒を進めている。11月30日に行われた2016年度の第2回大阪府都市計画審議会で、北部大阪都市計画都市高速鉄道に同線延伸部延長約2500bを追加する変更案が原案通り可決された。同月19日の箕面市の都市計画審議会では、延伸に伴い整備する特殊街路や駅前広場などの計画案を承認。担当者は、「今後必要な手続きを進めることになる」としており、着工に向けた動きがさらに加速しそうだ。
延伸線は、千里中央駅(豊中市新千里東町1丁目)〜仮称・新箕面駅(箕面市西宿1丁目)間延長2460bとして計画。このうち箕面市域は、新箕面駅〜仮称・箕面船場駅間の延長1720b。施設構造は、豊中市境から箕面船場駅の北側までの延長920bを地下形式、残りを地表式延長70b、嵩上げ式延長730bとし、高架駅舎となる終点の新箕面駅に接続する。箕面船場駅舎は地下3層構造。
豊中市域は千里中央駅〜箕面市境間の延長740bで、全区間地下形式となる。
延伸部の着工に向けては現在、各種設計や許可申請などが行われている。
審議に先立ち、原田りょう委員(地元選出の府議会議員)は、「多くの市民が恩恵を受ける事業。延伸のための基金積み立ても行っており、市の財政的な負担にも見通しが立っている」と意見を述べた。
提供:建通新聞社