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日刊建設タイムズ社
2015/11/30

【千葉】重点施策に国家戦略特区/成田市予算編成方針/国際医療学園都市の実現を

 成田市財政課は2016年度予算編成方針をまとめ、各部課長に通知した。16年度は次期総合計画の初年度にあたり、予算編成では同計画の方向性に沿った事業を中心に、選択と集中により、限られた財源を効率的かつ効果的に配分することとした。
  重点施策では、国家戦略特区の推進による新たな都市構想の実現など7項目を掲げ、国際医療学園都市構想の実現、輸出促進の拠点機能を含む市場整備などを推進する。
  同市の財政は、2015年度の財政力指数が1・259、14年度決算における経常収支比率が81・8%となるなど、財政運営の健全性が保たれている。
  重点施策の内容は次の通り。
  【国家戦略特区の推進による新たな都市構想の実現】
  東京圏国家戦略特別区域における、本市への医学部新設が事実上認められたことにより、施設整備に係る経済効果、教職員・学生の流入に伴う消費効果、地域医療に対する貢献、医療関連産業の集積など、多くの面でまちづくりへの好影響が期待される。こうした様々な効果を活かし、本市が将来にわたり持続的に発展していくために、医学部及び附属病院の誘致を進め、国際医療学園都市構想の実現を図る。
  【住み慣れた地域で安心して暮らせる福祉環境の充実】
  誰もが住み慣れた地域で、共に支え合って生活する社会を実現するために、生活困窮者に対する自立相談支援や住居確保給付金の支給、高齢者の生きがいづくりや地域包括ケア体制及び介護予防・生活支援の充実、障がい者の地域生活に対する支援など、持続可能な社会保障制度のもとできめ細かな福祉サービスの提供に努める。また、引き続き高齢者の移動手段の確保や障がい者の雇用促進等に取り組む。
  【安心して子どもを産み、子育てができる環境づくり】
  「子ども・子育て支援新制度」に基づく取組を推進することにより、幼児期の学校教育や保育、地域の子育ての支援や質の向上を進めるとともに、施設整備に対して補助し、ソフト、ハードの両面から待機児童の解消を図ることで、安心して子どもを産み、子育てができる環境をつくる。
  【空港周辺地域の生活環境の整備充実】
  成田空港の機能強化を見据え、騒音、環境対策、地域共生策などに十分配慮しながら、共同利用施設や騒音地域集会所等の維持管理、情報格差の解消など、空港周辺地域の生活環境を改善するための事業に取り組む。
  【観光のまち成田の魅力発信と地域経済の活性化】
  (仮称)成田伝統芸能まつりの開催、市川海老蔵丈の成田市御案内人就任など、「観光のまち成田」の魅力を発信する。また、農業者及び畜産業者支援の充実、輸出促進の拠点機能も含む市場整備の推進など、地域の特性を活かした地域経済の活性化に取り組む。
  【東京オリンピック・パラリンピックの開催も見据えたスポーツツーリズムの推進】
  2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催という好機を逃すことなく、本市の一層の発展につなげるため、オリンピック、パラリンピックのほか、ラグビーワールドカップ合宿の誘致を積極的に進めるなど、スポーツツーリズムを推進し、市内への観光誘致や経済振興に結び付ける。
  【次代を担う子どもたちが学ぶ教育環境の整備】
  大栄地区における学校適正配置の取組を推進するとともに、学校施設の大規模改修やトイレの洋式化、ICT教育の充実を進め、子どもたちにとって良好な教育環境を整備する。k_times_comをフォローしましょう
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