日本工業経済新聞社(群馬)
2015/12/01
【群馬】利根川水系砂防安全対策協議会総会を実施
国土交通省利根川水系砂防事務所(神野忠広所長)は11月27日、渋川市内の子持公民館で本年度2回目となる利根川水系砂防安全対策協議会の総会を開催した。
当日は、工事関係者や事務所職員など200人近い参加者が会場に駆け付けた。
神野所長は、あいさつの中で「関東地方整備局管内全体での本年度における工事事故発生件数が10月31日現在で57件と、ここ5年間で最も多くなっている。他方、利根川水系砂防事務所管内は2010年9月から無事故が続いており、大変すごいこと。しかし、無事故と言いながらカウントされていない事例もあるため、あらためて皆さんへ注意喚起を行いたい。これから寒い中での施工となるが、より一層の安全対策に取り組んでいただき、この記録を伸ばしてほしい」と呼び掛けた。
講話では、群馬県建設業協会の吉田美由紀さんが環境すみずみパトロール隊について、活動目的や趣旨、これまでの取り組みを紹介。吉田さんは講話の中で「パトロールを実施する前は現場から嫌がられるのではと心配していたが、実施してみると歓迎されることが多く、パトロールを行った効果が感じられる」と話し、活動が現場に良い影響を与えていることを強調した。
このほか、ことし9月に起きた関東・東北豪雨で発生した災害への対応状況、工事安全パトロールの結果報告が行われた。