日本工業経済新聞社(山梨)
2015/11/30
【山梨】建築・水路付替え・造成工、産婦人科施設に8億円 山梨市の補正予算案
山梨市は27日、定例記者会見を開き、12月市議会定例会に上程する議案などの説明を行った。公設民営による産婦人科施設建設に8億余を盛った反面、交付金の額が決定したことにより、幹線道路など基盤整備関係で大幅な実施事業見直しが強いられている。
12月1日開会の市議会定例会には、歳入歳出それぞれに3億9144万円を追加する一般会計など補正予算案10件、条例案11件が提出される。
一般会計では、上神内川に建設する産婦人科施設に事業費8億2702万円を計上した。このうち施設(一部2階建ての延べ約1650u)建設分を7億200万円としており、残る費用は敷地内を流れる水路の付け替えと造成工事に充てる考え。建設工事については、予算議決後一般競争による発注準備に入る予定で、年度内に契約などの手続きを終え、実際の工事着手は4月以降となる状況だ。
ほか歳出では、加納岩共選所の再編への補助金2000万円、小学校統合のための施設整備など事業費1328万円、幅員5m以上の市道改良(5路線)に1018万円などを予算化。
一方で、社会資本整備総合交付金が確定し、当初要望の額に届かなかったことから実施事業見直しに迫られ、幹線道路で1億6668万円、生活道路で3967万円などが減額補正となっている。
条例案のうち景観条例は、9月に変更案に関してのパブリックコメントを行った景観計画を運用するもので、来年4月の施行を予定。地上に設置する表面積10u以上の太陽光発電施設設置に際しての届出が必要となる。
会見では、提出議案のほか予定行事の案内も行われ、昨年度に引き続き市長をかこむ座談会を12月から市内11地区で開催するとした。
山梨市12月補正予算案の主要施策は次のとおり。(金額の単位千円、◆は新規事業)
【自然とともに暮らす潤いのまちづくり】
◇甲府・峡東地域ごみ処理施設整備事業建設負担金=6、585
【ぬくもりのある健康と福祉のまちづくり】
◇産科医療体制整備事業産婦人科施設建設工事ほか=827、022
【人々が集う活力に満ちたにぎわいのまちづくり】
◇集出荷施設整備事業補助金(加納岩共選所等再編)=20、000
【豊かな心や個性を育む教育と文化のまちづくり】
◇小学校施設整備事業(空調設備整備、牧一小散水施設整備※事業費の変更)=2、191
◇小学校統合事業(統合経費、施設整備経費)=13、282
【都市基盤の整った快適で安全なまちづくり】
◇幅員4mの市道建設改良事業過疎債対象(1路線)=2、080
◇社会資本総合整備事業等による幅員5m以上の市道改良舗装(道路改良5路線)=10、181
◇住宅リフォーム支援事業補助金(単独分追加)=2、200
◆自治会等小型除雪機購入補助(補助率1/2、上限1台20万円、複数30万円)=1、000
◇木造住宅耐震化促進事業(高齢者住宅1件)=800