岡崎市は、都市計画道路「籠田町線」の整備計画に伴い、併設している中央緑道の配置などを変更、整備するため、事業計画書の作成に着手した。同路線は、現在下部工が進む「新乙川人道橋」(仮称)からの延伸、籠田公園までを結ぶ「岡崎セントラルアベニュー」(仮称)=写真=の母体となる道路で、市では整備に向け具体化を図る。
計画書の作成を玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)に委託、2015年度中にまとめる考え。並行して進めるワークショップなどを踏まえ、16年度には予備設計への着手が見込まれる。
計画では、現在道路中央に配置している中央緑道を両側の歩道とともに東側に集めて車道2車線と分離。緑道と歩道で幅員18bを確保する。現在の断面構成は、片側1車線(標準幅員6b)の道路が挟む中央部分に、中央緑道(標準幅員10b)を配置。両側の歩道(標準幅員4b)を合わせて全幅30bとなっている。
対象は、籠田町地内の籠田公園と唐沢町地内の乙川を結ぶ延長約330b。人道橋(幅員16b)が着岸する乙川右岸の地点に接続して、籠田公園までを直線で結ぶ。セントラルアベニューは、「乙川リバーフロント地区整備計画」の一環で、人道橋を含む乙川左岸(明大寺町)までの延長約600bを対象に整備。乙川を渡り籠田公園までの南北回遊動線となる歩道空間の創出を目指す。区間途中で横断する国道1号との交差方法については今後、ワークショップなどとともに検討を進める。
市では、中央緑道を都市公園として開設していることから、変更についての基礎調査や検証を進め事業計画書としてまとめる方針。今後は17年度の詳細設計を経て、人道橋の完成が見込みまれる18年度をめどに工事着手。リバーフロント5カ年計画の最終となる19年度の完成を目指す。接続する人道橋との整合や今後計画されている無電柱化計画などを踏まえ、整備の推進を図る。
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建通新聞社