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　福井県公共事業等評価委員会（委員長＝福原輝幸福井大学大学院工学研究科教授）が２１日開催され、再評価対象１７事業を審議し、いずれも継続が妥当と判断した。今後、知事の対応方針の決定をもって正式決定となる。
　現地審査に引き続き、▽林道若狭遠敷線（全体事業費５１億７０００万円）▽雪寒地域道路主要地方道福井丸岡線（６億８２００万円）▽総合流域防災三方五湖（４８億円）▽地すべり対策寺地地区（１４億４８００万円）▽海岸環境整備和田港海岸和田地区（３４億６４００万円）▽道路改良主要地方道丸岡川西線（１２０億円）▽道路改良一般国道４１６号（５４億円）▽福井駅付近連続立体交差ＪＲ北陸線他２線（６８３億円）｜の８事業を抽出して審議＝写真。
　担当各課はスライドを用いて事業の現状や今後の予定などを報告。放水路整備や湖岸堤嵩上げを実施する「総合流域防災三方五湖」について、事業期間を延長し、２９年度完成に向け１９年度から工事に着手する方針を示したほか、「道路改良一般国道４１６号」では、軟弱地盤対策の地盤改良に１４億４００万円が追加で必要になることを説明。
　また、布施田橋の架替を含む「道路改良主要地方道丸岡川西線」に関しても、地盤が想定以上に軟弱だったことに加え、労務費高騰や消費税引き上げによる影響など、事業費が当初から３２億円増加する理由を挙げ、委員の理解を求めた。
　審議を終え、１７事業の継続を承認すると福原委員長は、より正確な予備調査や庁内での連携を要望したうえで、「公共事業がよく考えられて実施されていることを県民にも理解してもらえるような説明をお願いしたい」と締めくくった。
　このほか継続が認められたのは、▽道路改良一般国道３６５号（総事業費４２億円）▽総合流域防災南河内川（８億円）▽砂防羽生川支川（４億２２００万円）▽砂防堀川（７億３５００万円）▽砂防三谷川支川（４億２０００万円）▽急傾斜地崩壊対策北山地区（２億１２００万円）▽急傾斜地崩壊対策久々子地区（５億２７００万円）▽砂防車持川（１６億１０００万円）▽ダム建設吉野瀬川ダム（３２５億円）｜の９事業。