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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/11/24

【群馬】県桐生土木が12月中に砂防2工事


県桐生土木事務所は、みどり市東町を流れる深井戸沢と房川の砂防堰堤工事を12月にそれぞれ指名競争入札で発注する。深井戸沢の砂防堰堤整備工事(分割3号)は昨年度に発注した本体工の続きとなり、今回で本堰堤を完成させる。同工事では、現場発生材を利用する砂防ソイルセメントを採用する。他方、房川は昨年度に着手した下流側堰堤工の本堰堤を立ち上げる。下流側の堰堤は2016年度完成を目指しており、来年度以降に上流側堰堤の詳細設計も見込んでいる。
東町沢入を流れる深井戸沢では国道122号や沢入体育館、災害時要支援施設などを大雨時の土石流から保全するため、砂防堰堤1基の工事を進めているところ。設計は高崎測量(高崎市)が作成し、堰堤の規模は堤長52m・堤高9mとなっている。
昨年度から工事に入り、工事用道路と作業ヤード(分割1号)、掘削や本堤工の一部(分割2号)を発注した。本年度の分割3号で、本堤工の続きを実施して堤体を完成させる。16年度は残工事を実施する。
同工事では、現地発生土砂とセメントを現場内で混合し、堤体工に利用する砂防ソイルセメント(INSEM工法)を採用。搬出土砂の減少や環境負荷の軽減などを図ることができる。
一方、東町荻原を流れる房川では、下流にある28戸の人家や避難所などを守るため、砂防堰堤2基の整備を計画している。下流側の堰堤はL37m・H8・5mで、上流側はL30m・H12mの鋼製スリットタイプとなり、2つの間には既設の治山ダムが1基ある。全体計画と下流側堰堤の設計は、三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が作成した。
昨年度に下流側の堰堤から工事が始まり、工事用道路(分割1号)、堰堤の一部(分割2号)が発注され、本年度の分割3号では引き続き、堰堤の立ち上げを行っていく。下流側は16年度に完成する見通しで、今後は上流側の詳細設計を作成していくことになる。