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建通新聞社
2015/11/25

【大阪】明暗くっきり/ゼネコン3割増⇔専門2割減

国土交通省がまとめた建設工事受注動態統計調査によると、近畿地区(2府4県)に本社を置く企業の2015年度上半期(4〜9月期)の受注高は、6兆6318億9400万円で、前年同期と比べ7・7%増えたことが分かった。ただ、ゼネコン系業者の受注高が4兆4370億8200万円で前年同期比30・4%増と、4月以降ほぼ順調に伸び続けたのに対して、専門工事業者の受注高は同23・7%減の5609億7400万円となり、4〜9月期の全てで前年同期を下回った。専門工事業者の厳しい実態が浮き彫りとなった。
 ゼネコン系業者の受注高は、4〜9月期のうち、前年同期比減となったのは6月期の1回だけ。減少率は0・1%。同月期以降は7月期が14・5%増、8月期が22・9%増、9月期が20・7%増と順調に伸ばした。
 対して、専門工事業者は4月期が前年同期比1・3%減、5月期が同2・9%減、6月期が同32・2%減、7月期が同15・4%減、8月期が同33・9%減、9月期が41・3%減で、6月期以降は全て2桁減となった。
 上半期の受注高のうち、元請けとしての受注高は4兆5676億9500万円、下請けとしての受注高は2兆0641億9800万円の内訳。
 元請け受注高を発注者別に見ると、公共機関からの受注が8534億3100万円(前年同期比12・1%減)となる一方、民間からの受注は同13・9%増の3兆7142億6400万円で、全体の81・3%を民間工事で占めた。
 大阪府に所在を置く業者別内訳でも、公共機関からの受注高が前年同期比16・5%減となる中、民間からの受注は13・1%増で、近畿地区全体と同様に、公共工事の減少分を民間工事で支えていた。

提供:建通新聞社