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日刊建設タイムズ社
2015/11/24

【千葉】香北第3地区が計画決定/特管水路等特別対策事業/事業費19億円で21q更新

 特定農業用管水路等特別対策事業の香北第3地区(香取市中洲他)がこのほど計画決定し、本年度から事業に着手する。事業期間は2015〜20年度の6か年。総事業費19億7700万円を投入し、既存の石綿管約20qを撤去、新たに塩ビ管やFRPM管に更新する。更新延長は約21qを見込む。本年度は全体実施設計を行い、来年度から工事に着工する予定。受益面積は約929ha。事業の所管は県香取農業事務所。
  同地区は、1964年度から78年度にかけて3期に分けて実施された県営ほ場整備事業香北地区の第2、2―2工区に当たる場所。用水管の125o以上の口径は石綿管が使用され、設置後40年以上を経過した現在は、石綿管接続部等で漏水が多発するようになり、維持管理作業に苦慮している。このため、石綿を含有しない製品に代替し、農業経営の安全と農業の持続的発展を図ることになった。
  同事業では、既存石綿管約2万963mを撤去し、新たに2万1494mを塩ビ管、FRPM管に入れ替える。用水路別の延長は中洲用水(かんがい面積340ha)が8・1q、附洲用水(同136ha)が1・9q、公官洲用水(同294ha)が8・2q、加藤洲用水(同159ha)が3・3q。
  管種別の内訳は、硬質塩ビ管(VU)φ300〜500oが延長1万6360m、同φ125〜250oが3820m、FRPM管φ600〜700oが1314m。撤去延長は石綿管の更新対象が1万7563m、更新対象外のうち併設等による撤去が3400m。
  新設管は管理上、道路下に布設する。また、宅地下に敷設されて撤去できない一部の区間は石綿の破損防止のために管内エアーモルタルを充填し、管体の面化対策を行う。端部の取付部については、コンクリートで巻き立てた囲い込みを行い、万全対策を施す。
  事業費の内訳は、工事費17億3880万円、測量試験費1億4040万円、用地買収補償費1080万円、工事雑費4000万円、地方事務費4700万円。工事費の内訳は、配管工事13億1004万円、撤去工事4億2876万円。
  年度別事業費と事業内容は、15年度が事業費7100万円で測量試験、16年度が事業費3億8500万円(うち工事費3億2800万円)で用水路工4040m、17年度が同4億9500万円(同4億3500万円)で同5380m、18年度が同4億5800万円(同4億3500万円)で同5380m、19年度が同4億5600万円(同4億3400万円)で同5370m、20年度が同1億1200万円(同1億700万円)で同1324m。
  同地区は3期に分けて事業を実施。07〜12年度で香北第1地区を実施し、約17qの石綿管を更新。その後、10年度から香北第2地区に着手し、13・6qの更新を進めている。今回の香北第3地区が最後で、同地区が完了すると総延長約52qの入れ替えが終わる。k_times_comをフォローしましょう
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