新佐賀放送会館 整備方針 建設費約28億 15年度にプロポ 日本放送協会(NHK)は佐賀市松原の佐賀商工会館跡地に移転整備する新佐賀放送会館の整備方針をまとめた。市民の交流拠点、災害に強い放送局などを基本コンセプトに地上3階程度、延床面積5120平方bの新放送会館を建設する。2015年度内にプロポーザルなどにより設計者を選定し基本設計に着手。16年度に実施設計を進め17年度に建設工事に着手し、18年度に完成、放送設備を整備し19年度の運用開始を目指す。
建設予定地は佐賀商工会館跡地3715平方b。今年3月に佐賀市土地開発公社から約4億8000万円で取得した。整備方針の基本コンセプトは▽市民の交流拠点▽災害に強い放送局▽風通しの良いオール・ワンフロア職場▽周辺景観と調和する環境にやさしい会館―の4つ。新会館の概要は放送機能室2070平方b、視聴者公開スペース200平方b、一般室1055平方b、建築設備室770平方b、共用スペース1025平方b。
建物は免震構造を採用し、浸水被害を回避するため電源設備を上階に設置するほか、車両用燃料備蓄設備などを整備する。また、地上高70b程度の鉄塔を設ける。
設計監理費、杭工事費、液状化対策費を除く建設費は約28億円、放送設備費は約21億円を見込んでいる。建設方式は単独建設とする。
NHK新佐賀放送会館の佐賀商工会館跡地の移転整備に関しては11年に県、佐賀市、佐賀商工会館、NHKの4者で基本合意を締結。現在の佐賀放送会館跡地は、県が佐賀城公園として一体的に整備する。