多久市 まち・ひと・しごと創生戦略 ゆうらく跡を活用 改修費約15億 多久市は、まち・ひと・しごと創生総合戦略を作成した。安定した雇用の創出や新しい人の流れをつくるなど四つの基本目標を設定し、観光宿泊施設の整備、定住奨励金制度の利用促進、子育て支援拠点の形成―などの施策を掲げている。観光宿泊施設の整備では閉館している複合温泉施設「ゆうらく」跡(同市北多久町小侍)を改修し、公設民営による新たな観光宿泊施設を整備する方針。2018年度の開館を目指しており、改修費は約15億円を見込んでいる。
計画期間は2015年度から19年度までの5年間で、雇用や観光、子育て支援などの基本目標に基づき、▽観光宿泊施設の整備▽定住奨励金制度の利用促進▽空き家バンク制度の充実▽多久聖廟、西渓公園を中心とした観光・交流拠点の形成▽子育て支援拠点の形成▽地域活動拠点の形成▽廃棄物処理施設およびリサイクル施設の整備―などの施策に取り組む。
観光宿泊施設については12年に取得した「ゆうらく」跡の一部を活用して観光宿泊施設を整備する方針。建物は鉄骨・鉄筋コンクリート造6階建てのホテル・公衆浴場棟、鉄骨造4階建てのホテル増築部分など合計延床面積1万7860平方bで、外観や内装を改修する。16―17年度で設計や改修工事を行い、18年度の開館を目指す。
また、ゆうらく跡の屋外プールエリア(面積約2・3f)には天山地区共同環境組合(管理者・横尾俊彦多久市長)が多久・小城地区広域クリーンセンターを建設する予定。15年度にごみ処理施設基本計画を策定(日本水工設計轄イ賀事務所が担当)し、17年度に施工業者を選定、20年4月に一般廃棄物処理施設の供用を開始する。
同戦略では数値目標として▽市内における新規雇用数100人▽純移動数(転出超過の抑制)318人減少▽合計特殊出生率(出生率の向上)1・64▽多久市に住み続けたい人の割合(転出の抑制)65%―を設定している。