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建通新聞社(中部)
2015/11/20

【愛知】豊橋市 高根小改築の実施設計を大建設計に 

 豊橋市は、高根小学校の西校舎を除く全施設の改築を計画しており、第1弾として2016年度にも屋内運動場などに着手する見通しだ。市では設計工期を2017年1月下旬までとする実施設計を大建設計名古屋事務所(名古屋市東区)に委託。屋内運動場など一部施設の設計が16年上期に終える予定から、下期以降での工事着手となる見込み。
 同計画は、現在の敷地を拡張した上で、校舎棟やグラウンドを含む学校施設全体を再構築するもので、屋内運動場には高根校区市民館(公民館)を移転、併設する。20年度を最終の目標年次として段階的に改築していく計画。本校舎改築時には、仮設による対応は行わない方針。
 敷地については、現在の面積9853平方bに対して東側へ拡張、約1万2000平方bとして整備する。拡張スペースには、屋内運動場(約750平方b)と現在の敷地内にある校区市民館を併設した施設を計画。改築後の新校舎は2階建て延べ約3000平方bを想定。構造など詳細は今回の実施設計で詰める。
 解体する既存施設は、本校舎が鉄筋コンクリート造2階建て延べ1429平方b、本校舎北側の校区市民館が鉄筋コンクリート造2階建て延べ360平方b、屋内運動場が鉄筋コンクリート造一部鉄骨造平屋640平方b、プールがモルタル製25b×4コースと低学年用プールと管理棟の鉄骨造平屋58平方b。
 整備計画では、校区公民館と屋内運動場跡地に本校舎を建設するほか、プールは改築する本校舎の屋上に配置し、本校舎との西校舎(特別教室棟)を渡り廊下で接続する。85年に建設した西校舎(鉄筋コンクリート造3階建て延べ805平方b)は改築の対象外として、屋上防水など保全改修を行う予定。
 また、既設本校舎は新校舎の完成後に解体し、グラウンドとして活用する計画。このほか、放課後児童クラブと野外施設(倉庫や野外トイレなど)を整備する。
 校舎棟には、普通教室として12教室を設けるほか、特別教室として理科教室、音楽室、図書室など8教室、特別支援学級1教室、多目的スペースなどを整備する。プールは、高学年用25b×4コース、低学年用25b×2コースを整備。このほか、遊具や防球ネット、駐車場なども必要に応じて再配置する。
 市では、敷地拡張に伴う周辺道路整備として、延長約250bの付け替え道路を先行整備している。16年度の7月ごろに完了する予定。今後は、16年度に拡張する敷地造成、屋内運動場の移転改築、17年度に本校舎の改築に着手する。20年4月の供用開始を目指す。一部グラウンド整備と外構工事は、20年度に行う計画だ。
 高根小学校では、児童数が今後増加に転じて、学校施設が狭あい化することや、本校舎が1960年に建設され老朽化していることなどから施設全体を改築する。合わせて、同校を防災上の拠点施設として位置付けることから、近隣の校区市民館を併設した一部複合施設として整備する方針を打ち出した。
 同校の所在地は、西七根町字北浜辺147ノ1。

提供:建通新聞社