日本工業経済新聞社(群馬)
2015/11/20
【群馬】群森協高崎安中地区が森林整備ボランティア
群馬県森林土木建設協会高崎地区・安中地区は19日、高崎市の城山住宅団地に隣接する市有林で、森林整備ボランティアを実施した。両地区によるボランティアは本年度で10回目。当日は協会員のほか県西部環境森林事務所の金澤好一所長、吉田次郎次長、高崎市農林課の塚本茂之課長補佐らが駆け付けるなど、総勢約40人が参加。枝落とし作業やごみ収集などを行い、良好な森林環境の創出を図った。
作業開始に先立ち、高崎地区の関口功理事は「森林ボランティアも今回で10回目となる。これまで倉渕の学校林で3年、わらび平森林公園キャンプ場で6年行ってきた。ことし8月に市長と協定を結び、この場所で3年計画で実施することとなった。社会貢献活動を続けることが大事。今後も地域の方々に認められる活動を続けていきたい」とあいさつ。安中地区の萩原哲也理事も「けがに十分注意して作業をしてほしい」と呼び掛けた。
行政からは金澤所長が「皆さまには地域の安全安心、ふるさとの環境保全に貢献していただき感謝申し上げる。住民に近い場所での森林整備となり、森林の効能を市民の方々に分かっていただくいい機会になる」、塚本課長補佐は「市としてもこの周囲全体を整備することが難しく、感謝申し上げる」と活動を歓迎した。
同協会と高崎市はことし8月、県西部環境森林事務所が仲介役となって、寺尾町字長坂1064−2ほかの市有林1・26haで保全活動を行う森林整備協定を結んでいる。本年度から2017年度までの3年間にわたって活動を実施していく。この日は刈り払い、つる除去、枝払い、枯木の伐倒、ごみ収集などを実施。参加者は手慣れた様子で作業に汗を流していた。地元区長の男性は「団地が造られて約35年が経つ。住民も高齢化しつつあり、環境整備もやりにくくなってきている。今回、ボランティアをしていただけるということになって、地元としても大変喜んでいる」と話し、作業の様子を見守っていた。