鹿児島建設新聞
2015/11/20
【鹿児島】県12月補正予算案、ゼロ県債は14・7億円
県は19日、2015年度12月補正予算案を発表した。総額15億3800万円を追加、累計総額8221億5400万円で前年度比3・2%(251億5000万円)増。主な事業は、債務負担行為で奄美ドクターヘリ導入事業に、年度末の施設発注に向け2億8100万円、ゼロ県債の14億7200万円を計上。さらに、台風第15号による災害復旧対策は5億4700万円を計上した。
奄美ドクターヘリは、格納庫(待機室含む)を緊急用ヘリポートがある奄美市の名瀬港佐大熊地区近くの県有地に整備。 建物規模はS造平屋建て770u。また、屋上にヘリポートがある県立大島病院には、給油施設、地下燃料タンクなどを整備し、16年度中の供用を目指す。ゼロ県債はこれまで、集中的に寄洲除去を実施していた。
災害復旧対策の内訳は、県有施設(3億円)は道路の土砂除去費用に充て、担い手育成推進事業(5700万円)では、ビニールハウスや畜舎などの農業施設の復旧に向け、国が30%、県は20%を負担。肥薩おれんじ鉄道災害復旧(2285万3000円)は、線路施設等の復旧費を一部を支援する。
公共施設(1億100万円)は、農業開発総合センターや農業大学校、フラワーセンター、畜産試験場、消防学校、青少年研修センターなどの施設を復旧。港湾施設には、6660万円を予算化。
このほか、奄美群島ミカンコミバエ緊急防除事業に4億8793万8000円、農地集積推進事業には4億8299万円を計上した。
なお、同予算案を審議する県議会の第4回定例会は27日に開会する。