佐伯市は、27年度から4ヵ年計画で、常盤西町の臼坪川に架かる国道217号常盤橋付近に毎秒2立方bが処理可能な中央排水区常盤雨水ポンプ場を設ける。27・28年度に測量、設計などを終え、29・30年度の2ヵ年で建設する。
このうち27年度は、地質調査を若鈴コンサルタンツ椛蝠ェ事務所が10月末に終えたほか、地形測量を11月末の期限で県南コンサルタントに、実施設計を28年3月18日期限で九州建設コンサルタント鰍ノそれぞれ委託。28年度は、ポンプを制御する電気室や自家発電室の建設に向け建築、機械、電気の詳細設計を委託する。
昭和51年度に策定した市下水道計画では、中村、常盤、臼坪などの中央排水区(117f)で発生する床下・床上浸水被害を防ぐため、同ポンプ場の設置が盛り込まれた。ところが、中央排水区の事業が、他地区での事業と同様に汚水処理を先行し、雨水対策は後回しになったため、少しの雨でも同地区で床下・床上浸水被害が発生することになった。このため、地元の佐伯東地区自治委員会(加藤公将会長)が、市民の安心・安全を守る視点で、数年前から市に要望を繰り返した結果、西嶋市長は26年度にポンプ場を設置する方針を示していたが、結果的に汚水処理が先行する形になった。
実施計画では、第1期施工で約3億7400万円で毎秒2立方bの水量が処理可能なポンプ場を設ける。もし、処理能力が不足した場合、さらに約2億8770万円で毎秒3立方bの水量が処理可能なポンプを増設する。この増設を含め全体事業費は約6億6170万円。市では、第1期施工で対応可能としている。
ポンプ場の排除方式は分流式で、ポンプゲートによる強制排水。基本設計は対象水量を最大の毎秒5立方bの土木設計、建築設計(概略)、機械設計(同)、電気設計(同)。詳細設計は対象水量を毎秒2立方bとした、土木設計の流入渠、ポンプ室、流出渠、場内整備。地形測量は、ポンプ本体のほかポンプを制御するための電気室や自家発電室などを含む5400平方bの中心線測量(90b)、縦横断測量(90b)。
提供:
大分建設新聞社