建通新聞社(神奈川)
2015/11/19
【神奈川】新規に東京五輪関連駅整備を要望 神奈川県鉄道輸送力増強促進会議
神奈川県と県内全ての市町村、経済団体(商工会議所連合会、商工会連合会)で構成する神奈川県鉄道輸送力増強促進会議(会長・黒岩祐治神奈川県知事)は18日、横浜市内で2015年度の総会を開いた。江の島がセーリング会場となる東京五輪の開催に向けて、片瀬江ノ島駅など関連駅の整備を新規に要望するなど、鉄道各社への要望207件を決定した。
冒頭、吉川伸治副知事は、「国の交通政策審議会の鉄道部会で神奈川県の北・南ゲート整備の必要性を強調した。本年度の答申に期待したい。東京五輪では江の島がセーリング会場となり、ラグビーW杯も開催される。来客者への対応が急務だ。鉄道事業者、行政が協力して増強に努めたい」とあいさつした。
要望書に盛り込まれた東京五輪関連駅の整備は3駅。JR藤沢駅では障がい者対応の施設改修を要望。小田急片瀬江ノ島駅では駅前広場の拡張整備と併せた本格的なバリアフリー化改良工事の事業化協議を要望。江ノ島電鉄鎌倉駅に関しては、ホームの拡張を含めた駅構内の整備を要望する。
この他の新規要望として、JR相武台下駅の駅施設改善としてエレベーターの設置を求める。
継続要望としては、リニア中央新幹線神奈川県内駅へのアクセスとして期待されるJR相模線で(仮称)西久保駅、磯部駅、作の口駅、海老名運動公園前駅、上今泉駅−の5駅の設置を要望。東海道新幹線で寒川町倉見地区新駅。JR東海道本線で藤沢駅−大船駅間新駅。小田急線で海老名駅−座間駅間新駅。相鉄線で海老名駅−かしわ台駅間新駅−などを要望する。
この他、JR東日本に対して、東海道貨物線の旅客線化の実現、藤沢駅西口の新設、国府津駅北口の新設−など。小田急電鉄に本厚木駅西口の新設、鶴巻温泉駅舎の整備−などを求める。