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日刊建設工業新聞
2015/11/19

【鳥取】県営繕課/市場本体の実施設計12月発注 境漁港で方針

 県総務部営繕課の宮脇儀裕課長は17日開かれた県建築士事務所協会との意見交換会で、大規模建築工事の実施設計業務の今後の発注見通しなどについて触れ、2015年度から実施設計に着手する予定の境漁港高度衛生管理型市場(境港市昭和町)については、先行して近く実施設計を発注するトラックスケール新築と3号上屋改修に引き続き、本体工事の実施設計についても早ければ12月にも発注する意向だということを明らかにした。
 1号上屋、2号上屋、陸送上屋の新築をメーンとする本体工事は、上屋に設置する駐車場を床面積に換算すれば全体の床面積は約5万平方bの大規模建築。白兎・桑本総合JVが担当した基本設計の完了を受け発注する実施設計については、あらためて「(一体不可分な建物で分離発注は適切ではないため)一括で県内業者に発注する」とした。その上で、業務量が膨大で設計の業務期間も標準(通常)より短期間になるため、採用する共同企業体については少なくとも3社以上になるとし、「3社から5社程度の範囲内で検討したい」としている。
 また、境港市竹内南地区に計画されている貨客船ターミナルの建築については、設計の発注方法は現時点では白紙とした上で、象徴性の高い建築物を求められた場合は、県内外の設計事務所によるプロポーザル方式を採用する可能性が高くなることを示唆した。2階建て7000平方b級が想定されている貨客ターミナルは、建物規模の練り直しを含めて構想中であり、今後の見通しは不透明だが、設計業務は2016年度から着手するものとみられる。