茂原市都市整備課は、本納駅東地区の整備に伴う都市計画変更図書作成業務と区画道路1号の詳細設計、路線測量業務を委託した。都市計画変更図書の作成はセット設計事務所(茂原営業所・茂原市緑ヶ丘1―43―15)に300万円(予定価格328万円)で委託。地区計画の策定、用途変更、区画整理の解除を行う。委託工期は2016年3月25日。また、区画道路1号は地元の要望を受けて先行整備する。
都市計画の変更は本年度で都市計画変更案を作成し、来年度で案の公告縦覧を行った後、市の都市計画審議会に諮問。承認を得て、同年度内に決定・告示する。用途地域の変更については、本納駅まちづくり推進協議会(西條博光会長)から提案のあった2段階での変更とするか、全体の用途地域を変更するか、今回の都市計画案の作成の中で検討していく。
一方、区画道路1号の詳細設計と路線測量は、セントラルサーベイ(茂原市高師999)に委託。委託金額は詳細設計が380万円(予定価格404万円)、路線測量が300万円(同316万円)。委託工期は設計が2016年3月25日、測量が本年12月25日。同路線は東西連絡道路で通学路でもあり、優先度が高く、地元から早期着工を求める声が強いことから先行整備する。道路は既存の市道を拡幅。道路の幅員は約10m、延長は約460m。
また区画整理の解除は、同地区が03年12月に土地区画整理事業区域として都市計画決定していることから、地区計画への変更に伴い解除する。
同事業では、本納駅東地区まちづくり協議会が昨年4月に「本納駅東地区まちづくり計画(地区計画)提案書」をまとめ、市に提出した。提案書では、公共施設の整備方針や土地利用方針を示すとともに、地区計画の導入について2段階での実施を提案。第1段階で地区全体24・9haを都市計画決定するとともに、西側半分の用途地域を変更。その後、赤目川、乗川の浸水対策の完成を待って、大規模利便施設の誘致を予定する国道側の用途を変更する方針を提案した。
公共施設の整備では、準用河川乗川の整備、都市計画道路・補助幹線道路・区画道路の整備、都市公園の整備などを計画。
都市計画道路は、本納駅東口駅前交通広場4500u、本納駅東口線(W22m・L368m)を街路事業によって整備。補助幹線道路のうち東西軸道路は、駅西口との連絡機能と歩行空間の安全性に配慮し、道路改良事業により整備。それ以外の補助幹線道路は、乗川の整備状況を見ながら整備を行う。区画道路は必要に応じて市が用地買収を行い、道路網の骨格を整備するほか、道路沿いの水路は廃止や暗渠化とあわせて道路(歩道等)として利用。
一方、土地利用では@駅前地区A利便施設地区B鉄道沿線地区C一般住宅地区――の4地区を設定。駅前広場から都計道沿線を駅前地区と位置付け、本納駅に連担する中心市街地の一部として、賑わいを創出する店舗などの立地を誘導する。
国道128号から乗川までの区域は利便施設地区とし、日常生活の利便に供する商業・業務や農業振興関連施設の立地を、現在の社会情勢や企業の出店意向に応じて柔軟に誘導。
鉄道沿線地区は、駅前地区と調和を図り、店舗・集合住宅の立地を誘導。鉄道沿線地区と乗川に挟まれた地区を一般住宅地区として、中高層の戸建て・集合住宅を主体とする住宅市街地を保全することにした。