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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/11/18

【群馬】低質材を有効に活用し地域の活性化


県は、森林法の規定に基づき、利根上流地域森林計画の案をまとめた。計画では、2016年度から25年度までの10年間で、林道を53路線開設する。また、改良や舗装などの既存路線の拡張については68路線を見込んでいる。
利根上流地域森林計画案は、16年4月1日から26年3月31日までを期間としており、沼田市、片品村、川場村、昭和村、みなかみ町の5市町村を区域とする。林道(林業専用道含む)の開設や拡張に関する計画のほか、実施すべき治山事業の数量などを定めた。
林道の開設は計53路線、121・7qを計画。市町村別の内訳は◇沼田市=21路線、42・7q◇片品村=9路線、21・2q◇川場村=8路線、24・0q◇昭和村=2路線、5・0q◇みなかみ町=13路線、28・8q−。このうち、前半5年分の計画に位置付けているのは◇沼田市=6路線、15・5q◇片品村=1路線、1・5q◇川場村=2路線、12・0q◇昭和村=0路線◇みなかみ町=7路線、15・8q−となっている。
既存路線の拡張は計68路線、115・0qを見込む。市町村別に見ると◇沼田市=25路線、56・0q◇片品村=17路線、23・3q◇川場村=5路線、17・3q◇昭和村=3路線、4・4q◇みなかみ町=18路線、14・0q−。前半5年分の計画には◇沼田市=5路線、9・2q◇片品村=3路線、3・2q◇川場村=1路線、3・4q◇昭和村=1路線、2・0q◇みなかみ町=2路線、1・0q−を位置付けている。
また、実施すべき治山事業の数量は◇沼田市=23地区(うち前半5年分12地区)◇片品村=8地区(同4地区)◇川場村=8地区(同4地区)◇昭和村=12地区(同6地区)◇みなかみ町=21地区(同10地区)−とし、合計すると72地区(同36地区)となる。いずれも渓間工や山腹工、本数調整伐などを行う。
伐採立木材積については、総数89万立法m(針葉樹76万立方m、広葉樹13万立方m)、間伐面積は総数7700ha、人工造林および天然更新別の造林面積は総数1060ha(人工造林400ha、天然更新660ha)としている。