大成建設エンジニアリング本部(中西毅常務執行役員本部長)と北信越支店(守田進執行役員支店長)は17日、ANAクラウンプラザホテル富山で、「大成建設医薬技術セミナー」を開いた。協賛は富山県薬業連合会。
16回目となるセミナーには、北陸地区の製薬企業から約130人が出席。今後のPIC/S(医薬品査察協定・医薬品査察協同スキーム)、製造や輸送・保管における品質基準への対応などが紹介され、参加者は最新情報に理解を深めた。
冒頭、中西本部長は「医薬品産業は依然として日本の製造産業の柱の一つに位置づけられている。昨今の急速な拡大を背景に、ジェネリック医薬品は18年から20年までの早い時期でシェア80%が目標となっている。付加価値の高い製品を継続して提供していくことが求められ、製薬関連企業が今後考慮していくことは多岐にわたっている。今回のセミナーが少しでも皆様に貢献できれば幸い」とあいさつした。
引き続き、シミックCMOの佐藤隆夫富山工場製造部長が「富山工場新製造棟の建設〜高濃度アルコール製剤(半固形)の専用製造施設」、GEヘルスケア・ジャパンの安原元テクニカルセールススペシャリストが「バイオ医薬品製造のトレンド〜フレキシブルな製造工場へのアプローチ」、大成建設の鈴木克也医薬品施設バリテーショングループリーダーが「これからのPIC/S対応〜改訂ANNEX15対応のバリテーション計画とGDP対応」をテーマに講演した。
大成建設エンジニアリング本部の高浜信一郎副本部長は、「最新の技術情報を提供し、PIC/S加盟に伴い、医薬品製造、流通の管理・品質基準に関するコンサルティングに力を入れていく」と話している。