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建通新聞社(中部)
2015/11/26

【三重】宮川水系河川整備計画を策定 国交省三重河川国道事務所

 国土交通省三重河川国道事務所は、宮川など4河川の大臣管理区間を対象に、おおむね30年間の具体的な河川整備の目標をまとめた「宮川水系河川整備計画」を策定し公表した。
 宮川の河川整備計画を定める大臣管理区間は、宮川が伊勢市佐八町から河口部までの延長11・6`、五十鈴川は伊勢市一色町の汐合大橋から河口部までの延長3・2`、勢田川は朝川の合流点から五十鈴川の合流点までの延長6・1`、大湊川は宮川からの分派点から五十鈴川の合流点までの延長1・7`で、4河川の延長合計は22・6`。
 堤防(左・右岸)の整備状況を見ると、宮川は計画堤防整備済みが延長12・8`で56%、堤防高さなどが不足している暫定堤防は延長9・9`で44%。五十鈴川は計画堤防整備済みが延長1・4`で67%、暫定堤防は延長0・7`で33%。勢田川は計画堤防整備済みが延長6`で51%、暫定堤防は延長5・7`で49%。大湊川は計画堤防整備済みが延長1・9`で100%となっている。
 目標流量は、各河川で設定し、宮川では岩出地区で毎秒7800立方b、五十鈴川では中村地区で毎秒740立方b、勢田川では神社地区で毎秒230立方b。
 整備計画案を見ると、宮川では堤防の整備(嵩上げ、腹付け)、堤防強化(浸食対策・浸透対策)。勢田川では堤防の整備を行うとともに、勢田川橋から八束橋の区間で河道掘削を計画。大湊川では伊勢市大湊で堤防の耐震対策を計画。
 横断工作物の改築では、堤防整備と一体となって実施する必要がある勢田川を跨ぐJR参宮線橋梁について改築を実施する。内水対策では、勢田川の桧尻川排水機場で排水量を現況の毎秒11・5立方bを毎秒19・5立方bに増強するため、必要な排水ポンプを整備する計画。
 危機管理対策では、河川防災拠点の整備などを計画。河川環境面では、「多自然川づくり」を推進し、環境学習の場として利用できるように宮川で「水辺の楽校」整備など、勢田川で歴史的な街並みと一体となった水辺整備を進める。維持管理面では、水門などの施設の維持管理、また老朽化対策として診断を行い補修・更新を行う。

提供:建通新聞社