沼津市は、「まち・ひと・しごと創生総合ビジョン」と「同総合戦略」を策定し公表した。総合戦略では、目指す将来のまちの姿を「都市的魅力と自分らしい生活を楽しめる“ぬまづ暮らし”の実現」とし、「基本目標」や「具体的な取り組み」に沿って進めていく。建設関連では、「道路ネットワークの充実」「沼津駅周辺総合整備」「市街地再開発推進(町方町・通横町地区第一種市街地再開発)」「香陵公園周辺整備」「津波対策の推進」「総合的治水対策の整備」などを盛り込んだ。
道路ネットワークの充実では、東駿河湾環状道路(沼津岡宮〜愛鷹、愛鷹〜原)及び国道414号静浦バイパスの整備促進(関係機関との協議、連絡調整、要望活動の実施)によりストック効果を上げる。数値目標として、愛鷹および駿河湾沼津スマートICの利用交通量を2019年度に1日7500台とする。
沼津駅周辺総合整備では、鉄道高架化により都市基盤の強化や中心市街地の活性化を進める。具体的には、駅南第一地区・東部拠点第二地区で建物移転や公共施設整備、換地処分といった土地区画整理事業を進め、駅南第一地区の建物移転進捗率を14年度の65・8%から19年度に100%まで増やす。
市街地再開発推進(町方町・通横町地区第一種市街地再開発)では、組合設立認可申請や権利変換計画認可申請、補償契約、既存建物解体、建物整備着手などにより、町方町と通横町の人口を14年度の273人から523人に増加させる。
香陵公園周辺整備は、香陵公園への新市民体育館建設や香貫駐車場の建て替えなどを行うもの。
津波対策の推進は、地震・津波対策の総点検や避難地・避難路点検・再整備、避難誘導看板等の設置などにより、津波避難路夜間対策箇所数を14年度の31カ所から19年度には51カ所に増やす。
総合的治水対策の整備では、沼川新放水路事業の促進や青野排水路の設置、小河原川雨貯用地の取得・用地測量、井戸川雨貯詳細設計・用地測量、塚田川浜水門撤去・護岸工、大平江川河道改修・事業効果検証・樋管築造などを進め、沼側流域や大平江川流域での床上浸水被害件数を19年度にゼロにする。
提供:建通新聞社
(2015/11/18)
建通新聞社 静岡支社