西日本建設業保証椛蝠ェ支店は、同社の保証取り扱いからみた10月の県内公共工事動向を発表した。請負件数は494件で前年同月比増減なし、請負金額は142億1400万円で同13・4%減と5ヵ月連続の減少となった。27年度4〜10月の累計請負金額は、7・1%減の979億1600万円だった(金額は、いずれも税込み)。
発注者別では、九州地方整備局など国は、件数が前年同月比18・7%減の13件、請負金額は39・8%減の10億5500万円。独立行政法人等は、同40・0%減の3件、同77・1%増の3億4600万円。これは、鞄本政策金融公庫が発注した大分市で建設中の同大分事務所泉南荘新築工事(叶V成建設施工)の3億1100万円によるところが大きい。
県は同4・4%減の259件、同9・9%減の71億5200万円。市町村は同9・1%増の215件、同10・6%減の55億8100万円。その他の公共的団体は同20・0減の4件、同71・3%減の7800万円。
このほかの大型工事は、九州地整発注の花月川城内頭首工改築工事の、8億7900万円のうち27年度分4億4300万円、県発注の城南住宅HRR2棟新築工事のうち、27年度分3億1800万円、中津市発注の養護老人ホーム豊寿園新築工事の8億6000万円など。
27年度4〜10月の地区別累計請負金額は、減少率が最も大きかったのは、佐伯の81億3500万円(前年同期比44・6%減)。次いで玖珠が29億500万円(同40・8%減)、中津が53億3300万円(同40・5%減)、竹田が37億3400万円(同6・2%減)、日田が94億6600万円(同2・2%%減)、豊後大野が77億3000万円(同0・1%減)。減少地区数は9月の3地区から6地区と2倍になった。
地区別累計請負金額のトップは、6ヵ月連続の大分地区311億4300万円(同6・5%増)と増加率も9月に比べアップした。また、全12地区中の構成比は31・8%を占めたが、8月以降構成比はやや低下傾向にある。
沖縄を含む九州8県の累計請負金額は、1兆789億円(同11・1%減)。沖縄を除く7県で減少した中で大分県は同7・1%減と減少率が最も小さい。請負金額の最多は福岡県で2879億円(同11・0%減)。大分県の金額順位は4ヵ月連続6位。
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大分建設新聞社