建通新聞社(中部)
2015/11/17
【愛知県】東海市 名鉄河和線と都計道立体交差化 物件調査を12月
東海市は、西知多総合病院前付近に計画している、名鉄河和線の新駅の新設事業で、新駅設置に伴う立体交差化事業の用地買収に向けた物件調査業務を12月上旬までに発注する予定だ。
公立西知多総合病院から最寄駅の名鉄河和線高横須賀駅まで1・5`以上の距離があり、公共交通機関はバスしかない。健康医療福祉拠点の利便性を向上させるため、新駅新設を含め周辺一帯を整備する。
新駅は高横須賀駅と南加木屋駅間で、高横須賀駅側からトンネルを抜けた付近に設ける。現在盛土で高架している立体交差周辺から延長約800bの高架橋を建設し、新駅は高架部に設置する。ホームは延長130b前後、相対式2線で計画。新駅設置に合わせて、高横須賀駅側の上り線側、南加木屋駅側の下り線側に駅前広場の整備も計画している。
また、西知多総合病院を核に、「医・職・住」が整った新市街地の形成を計画。河和線の高架化により、県道名古屋半田線と立体交差することができ、都市計画道路名古屋半田線とを結ぶ都市計画道路養父森岡線を延伸整備する。さらに、新駅に近接する加木屋北部地区において、土地利用促進に向けたまちづくりを進めていく。現在、中央コンサルタンツ(名古屋市西区)で促進調査を進め、区画整理など事業全般について今後検討する。
2016年秋ごろまでに、河和線と養父森岡線の立体交差事業の認可に向けた準備を進め、認可後の16年度後半から用地取得を進める。立体交差・高架化工事に3〜5年を見込んでいる。立体交差化事業の完了は早くても24〜25年度となる見通しだ。
提供:建通新聞社