箕面市は、大阪大学の箕面キャンパス移転計画に向け、まちづくりの観点から跡地利用などの検討に着手する。阪大では箕面キャンパス(箕面市粟生間谷東地区)を、同じ市内の船場東地区に移転する計画で、2021年4月までに利用を始める予定。これに先立ち、市が移転に関する事業スキームなどの検討を行う。順調なら16年4月に阪大との合意書締結を目指す。
移転に当たっては、阪大が現箕面キャンパスの土地と建物を原資とした新キャンパスの整備を、市は将来の跡地利用の可能性と無秩序な開発を防止する観点から現箕面キャンパスの土地などの取得をそれぞれ希望している。
事業スキームなどの検討業務は、「大阪大学箕面キャンパス移転プロジェクト検討業務委託」として、一般競争(総合評価落札方式、入札後資格確認型)で入札、日本総合研究所(大阪市西区)を特定した。
委託期間は契約日から2016年4月28日まで。阪大新キャンパスと共用できる施設(公共ホール、文化・交流施設、駅昇降口、広場、駐輪場)の概要を整理した上で、施設規模、管理・運営手法などの条件を検討する。また、箕面キャンパス移転に関する事業スキームの詳細検討、事業費の概算、事業による効果を検証する。
入札には同社のほか、三菱総合研究所、みずほ総合研究所、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの4者が参加した。
提供:建通新聞社