有識者で構成する静岡県の「ふじのくに未来のエネルギー推進会議」(会長・荒木信幸静岡理工科大学学事顧問)が10日に開かれ、太陽光発電の2020年度導入目標を200万`hにアップするなどを盛り込んだ、県の「ふじのくに新エネルギー等導入倍増プラン」改定骨子案を承認した。
骨子案では、新エネルギーなど導入拡大の取り組み方向を、@再生可能エネルギーの特性を踏まえた最大限の導入A長期安定的な分散型エネルギーとしてガスコージェネレーションの有効活用促進などB地域に根ざした継続的な導入拡大C水素エネルギーなど将来のエネルギー利用を見据えた取り組み−の四つに再編した。
20年度の主な導入目標は、新エネルギー等導入量を倍増、太陽光発電の導入量を200万`hに設定。住宅用太陽光普及率は、13年度5%から10%に引き上げる。
このため、「太陽光」では戸建て住宅に加え、集合住宅、事業所、農業施設などで自家消費を中心に利用する太陽光発電の導入を促進。また、公共施設の屋根貸しなどで、民間事業者の発電事業拡大の機会を提供するとした。「風力」については、景観や環境への影響が少なく、送電線などの整備面で導入しやすい小型風力の製品・技術開発を促進し、導入事例の拡大を図る。
提供:建通新聞社
(2015/11/16)
建通新聞社 静岡支社