日本工業経済新聞社(山梨)
2015/11/13
【山梨】上野原市で公開マーケットサウンディング
上野原市は、中部丘陵地域に整備予定の談合坂スマート・インターチェンジに隣接した地域を広域的な交流拠点として開発し誘導するため、「公開型マーケットサウンディング」を行う。整備内容や整備手法、地域の活用イメージなど意見を希望者から募る。
対象地への導入が期待される機能のイメージ例として、▽農産物直売所▽地域特産品を活用したレストラン▽情報発信拠点施設▽景観資源を活用した宿泊施設▽オートキャンプ場▽果物狩り施設▽動物ふれあい広場▽フィールドアスレチック▽文化ホール▽防災機能を持った道の駅−などを挙げている。
これら以外でも地域活性に寄与して防災・交流拠点性を高める施設の導入提案を求める。官民が連携して整備に取り組む。
マーケットサウンディングは、公共事業者が事業の実施前に対象事業について民間から意見を聴き、意見交換を行うもの。事業内容や発注条件・仕様などを決定する前に、事業者の考え方や参入意欲を直接確認できるのが特徴。
サウンディングの参加対象者は、事業に関心がある法人または法人グループで、県内外は特に問わない。12月17日まで受け付ける。現地説明会および見学会を11月25日に旧平和中学校(野田尻808)で開く。結果は来年1月中旬に、市ホームページで公表する。
拠点の対象地は、市中部丘陵地域(大目地区、甲東地区、大鶴地区の3地区)のほぼ中央にあたる大目地区の談合坂SICに隣接する一体。
同地域には、旧平和中学校、旧大目小学校、旧大目保育所―などの公共施設が立地している。
公共施設の概要は次のとおり。
◆旧平和中学校(野田尻808)=2009年3月末に廃校。体育館は13年度に耐震補強工事済みで、同館とグラウンドは今後も利用する。校舎を改修して利用は可能だがグラウンドに新規改築は出来ない。
・校舎はRC造3階建て、延べ床面積2172u(耐震補強済み)。体育館はS造平屋建てで、延べ884u(補強済み)。敷地内にプール(325u)がある。敷地面積は1万2063u(建物6223u、運動場5840u)。
◆旧大目小学校(大野4013)=2011年3月末に廃校。体育館とグラウンドは今後も利用を想定する。校舎は未耐震のため基本的には取り壊す予定。
・校舎はRC造2階建て(耐震補強未実施で取り壊し予定)で、延べ1070u。体育館はS造平屋建てで、延べ903u(補強済み)。敷地内にプール(375u)がある。敷地面積は5271u(建物2632u、運動場2639u)。
◆旧大目保育所(大野4013)=2015年3月に閉所で、現在は利用していない。
・W造平屋建てで、延べ220u。