新名神高速道路の全線開通に向け、大津〜城陽間の本線工事がいよいよ動き出す―。NEXCO西日本は、大津ジャンクション(JCT)〜城陽インターチェンジ(IC)・JCT間延長25`の建設計画で、2015年度中に本線工事2件を契約し、17年度以降の事業本格化に備える。
初弾案件は、宇治田原第二高架橋の下部工(条件付一般競争入札)で公告済み。開札日は12月22日。残る1件は宇治田原トンネルの上り線工事。工期は約52カ月に及び、延長3`(トンネル延長2`)、橋台5基などを整備する。一般競争入札により第4四半期に発注する予定だ。
大津〜城陽間は、先行する城陽〜八幡間、高槻〜神戸間の完成(16年度予定)後に、工事を本格化させ、23年度の開通を目指す計画。10月末現在の進捗率は、幅杭設置57%、用地取得11%、工事着手0%となっており、当面は用地取得に関連する作業が中心になるが、本年度から一部準備工事を並行して進めていく。
本線工事の宇治田原トンネルは、大津〜城陽間の建設工事でダンプの運搬経路としても利用するため、整備を先行する。
提供:建通新聞社