日刊建設工業新聞
2015/11/12
【鳥取】県土整備部/平準化目ざし年度内に前倒し 11月補正でゼロ県債に9・7億円
県土整備部は11日、発注時期の平準化や適期施工に向けてゼロ県債(債務負担行為)9億6900万円の「11月補正」予算案を固めた。30日開会予定の11月定例県議会に提案する。
翌年度予算の一部を前倒しするゼロ県債は例年、11月補正に1億円規模を要求しているが、今年度は10億円枠と大幅に拡充。2015年度内に入札し、発注が落ち込む年度当初の工事量を増加させる。
県土総務課では「来年度以降もゼロ県債枠を積極的に活用して、年間を通じた発注の平準化に努めたい」と話している。
県単独事業にゼロ県債を導入する各事業は、海上施工を伴う工事に加えて、道路、河川、砂防・急傾斜の維持修繕など12事業を積み上げた。11月県議会後、年明けから発注準備に入り、2月〜3月にかけて入札・契約。春先からの着工に道筋をつける。
ゼロ県債の事業カ所は次の通り。
▽主要地方道鳥取福部線(鳥取市福部町八重原)=道路災害防除(落石防護柵設置)800万円。
▽主要地方道岩美八東線ほか(八頭町姫路ほか)=道路維持修繕(防護柵修繕)3000万円。
▽国道183号(三栄橋)ほか(日南町三栄ほか)=単県橋りょう補修(床版補修)1000万円。
▽大井手川ほか(鳥取市徳尾ほか)=河川安全・安心対策(護岸工)1億7376万円。
▽佐陀川ほか(米子市淀江町中間ほか)=河川維持管理(河床掘削)6750万円。
▽塩見川(鳥取市福部町岩戸)=サンドリサイクル(養浜)4750万円
▽砂防維持修繕(県内全域)=砂防施設修繕、急傾斜施設修繕、満砂除石2億7664万円。
▽深山口川ほか(江府町ほか)=小規模砂防施設新設(渓流保全工、床固め工、帯工、護岸工)1億6000万円。
▽下徳丸地区(八頭町)=単県急傾斜地崩壊対策(法面工、擁壁工)3000万円。
▽網代漁港維持管理(岩美町網代)=しゅんせつ、しゅんせつ土処分3650万円。
▽田後港ほか維持管理(岩美町田後ほか)=航路・泊地のしゅんせつ、海岸養浜1億0300万円。
▽鳥取空港維持管理(鳥取市湖山町西)=進入灯橋補修、場周柵修繕2612万円。