大阪府住宅まちづくり部は、府営豊中新千里北住宅建て替え事業で、2016年度から第1期工に着手する。16年度は既設解体工を発注し、本体工は17年度第1回議会承認案件としての発注が見込まれる。
現計画では、建て替えは3期に分けて実施する。全体事業費は約78・6億円を概算。うち、工事費は約74・8億円。
第1期工の規模は鉄筋コンクリート造9階建てと同造11階建ての2棟で、戸数は273戸。付帯施設は、集会所、自転車置き場、駐車場、電気室、受水槽・ポンプ室、防火水槽、ごみ置き場、外構。
建築実施設計は、基本設計を担当したアイ・エフ建築設計事務所(大阪市中央区)に随意契約で委託したほか、設備実施設計は旭設備計画(大阪市中央区)が担当する。場所は豊中市新千里北町3丁目。
現府営新千里北住宅は全体戸数1312戸(47棟)で構成し、敷地面積は約9・88f。
現計画によると、建て替え対象は552戸(20棟、中層耐火)で、建て替え対象面積は約4・54f。これらを集約し、鉄筋コンクリート造8〜11階建て住宅512戸(6棟)に建て替える。建て替え後の住戸面積は約36〜72平方bで、部屋タイプは1DK〜4DK。
残りの住棟は耐震改修事業を実施する予定だが、当初耐震改修方針だった住棟のうち5棟(75戸)については、耐震性が乏しいことが判明したため、建て替えに向け計画を見直す。
このため、同住宅再整備変更基本計画策定その2、同住宅耐震改修計画策定その2の2件の業務委託を年内に委託する考えだ。
現計画では、23年度の建て替え完了を想定している。
提供:建通新聞社