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大分建設新聞社
2015/11/12

【大分】微生物で水を浄化、三重浄水場が完成 

 豊後大野市は6日、同市三重町百枝に建設した三重浄水場の竣工式をした。9月に完成後、試運転をしながらの調整期間を経て、10月中旬に本格的送水を始めた。
 新浄水場は、敷地面積1万1300平方bに24年度から管理棟、沈殿池、ろ過池、浄水池、排水排泥池、濃縮槽天日乾燥床、送水設備などを整備した。一日当たりの最大処理能力は6000立方b。総事業費21億916万8140円。
 橋本祐輔市長が「17年に旧5町2村が合併して以来、旧西原浄水場が老朽化したことなどから移転、更新が望まれていた。きょう、無事竣工式を迎えることができた。新施設は、微生物による浄化作用を応用した『緩速ろ過方式』を採用。さらに、災害時の水の供給拠点としての態勢を整え、良質でおいしい水を安定的に供給できる浄水場にしたい」と式辞。
 小野順一市議会議長、宮成寿男市議会産業建設常任委員長、神志那正市自治連合会長が祝辞。用地提供者(4人)と鰹シ尾設計、水道施設工事の清水・恵藤JV、管理棟建築の給{成工務店、電気設備工事の九電工・山村電設JV、機械設備工事の理水・山村電設JVの代表に感謝状を贈った。代表して中野清敏松尾設計顧問が謝辞。終了後、施設内を見学した。
 旧浄水場は、事業開始後、50数年が経過し老朽化したことや浄水機能、耐震性が懸念されていた。また平成2年の豊肥水害で冠水し3日間断水、市民1万3千人の生活に影響した。新施設に採用した緩速ろ過方式は、太陽の光を利用してろ過砂に藻類を繁殖させ、微生物を増殖。この微生物によって水をきれいにする。節電にもなる。 

提供:大分建設新聞社