大館市は市議会総務常任委員会で、市役所本庁舎建設事業の基本計画案を説明し承認を得たことから、来月1日から25日の期間でパブリックコメントを募集する。9月定例会全員協議会で出された、裁判所裏に1棟建てで建設してはとの意見を反映したもの。庁舎規模は以前の計画案から変わらず約7,000uを想定している。パブコメ終了後は、出された意見をまとめ年度内で計画案を成案化する。
来年度は、市民プールや車庫などの既存施設の解体や建設地の発掘調査などに着手する方針で、このうちプールの解体は夏のシーズン終了後に着手する見通し。関連事業費は早ければ当初予算に計上する。また、基本設計はプロポーザルで実施する見通しだが、発掘調査にある程度の時間を要するため、実施時期は流動的。
計画案については福原淳嗣市長が就任後、市に点在している歴史・文化や、国指定重要文化財・国登録有形文化財などの資源を活用し、歴史まちづくり法によるふるさと大館の再生を進めていく考えを表明。市がこれまで新庁舎建設場所の第一候補地として検討していた「現在の市民体育館周辺」について見直していた。
提供:秋田建設工業新聞社